CONTRAST SENSE

コントラスト感度テスト

視力検査が「どれだけ小さい文字を読めるか」を測るなら、このテストは「どれだけ薄い模様を見分けられるか」。Gaborパッチを使って、あなたのコントラスト感度(CSF)を約1〜2分で測定します。

1–2分
所要時間
4
空間周波数
4AFC
科学的手法
  1. 014つの円が表示されます(上・下・左・右)
  2. 02縞模様が見える円をタップ/クリック
  3. 03正解するほど薄くなり、見える限界(閾値)を測定します
このテストは医療診断の代わりにはなりません。画面の明るさを最大にし、正面から見てください。
STAGE 1/4 · 1 cpd
残り約 40 問
縞模様が見える円をタップ(矢印キーでも回答できます)
+
RESULT

あなたの見る力は「標準的」

いちばん得意な細かさのスコア
—
標準の範囲内
細かさ別のスコア
縦線=標準の目安。バーがそれを超えていれば、その細かさは標準以上に見えています。
詳しいデータ(CSF曲線・数値) 開く ▾閉じる ▴
空間周波数 (cpd) 閾値コントラスト 感度 (1/閾値)

簡易テストです。画面の明るさや視距離で結果は変わります。医療診断の代わりにはなりません。

コントラスト感度テストとは

コントラスト感度テストは、あなたの視覚のコントラスト感度関数(CSF: Contrast Sensitivity Function)を測定するツールです。Gaborパッチと呼ばれる科学的な視覚刺激を使い、さまざまな空間周波数でのコントラスト検出閾値を測定します。

コントラスト感度とは

視力検査では「どれだけ小さい文字が読めるか」を測りますが、コントラスト感度は「どれだけ薄い明暗の差を見分けられるか」を測ります。日常生活では、薄暗い場所での階段の段差の認識、霧の中での運転、スマートフォン画面の読みやすさなど、コントラスト感度が重要な場面は数多くあります。

Gaborパッチとは

Gaborパッチは、正弦波の縞模様にガウス関数(ぼかし)を掛け合わせた視覚刺激です。視覚科学の研究で広く使われる標準的な刺激で、人間の視覚系の初期段階(V1野)の神経細胞の応答特性と非常によく合致します。

使い方

テストが始まると、画面に4つの円が表示されます。そのうち1つだけに縞模様が含まれているので、縞模様が見える円をクリック/タップしてください。正解するとコントラストが下がり(より見にくくなり)、不正解だとコントラストが上がります。このプロセスを通じて、あなたのコントラスト検出閾値を特定します。

活用シーン

眼科での視機能スクリーニングの参考として、ディスプレイの画質評価、照明設計の検討、加齢に伴う視覚変化の体験的理解など、視覚に関わるさまざまな場面で活用いただけます。

もっと学ぶ

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コントラスト感度が下がると、何が見えにくくなるのか

視力検査で 1.0 と言われた人でも、コントラスト感度は下がっていることがあります。視力は「どれだけ小さいものが見えるか」を、コントラスト感度は「どれだけ薄い明暗の差を見分けられるか」を測っており、別の機能だからです。視力検査では分かりません。だから本人も周囲も気づかないままになります。

40代から下がりはじめる

加齢による低下は、細かい模様を見分ける力(中〜高空間周波数)から先に始まります。40〜50歳以降に現れるとされ、原因の多くは神経ではなく眼の光学的な変化です。白内障があると低下はさらに大きくなります[1]。

生活の中で最初に困ること

65歳以上の米国高齢者 4,475人を追跡した調査では、コントラスト感度が 1.60 logCS を下回るあたりから、見えにくさを自覚する人が増えることが報告されています。ここで「見えにくさ」として尋ねられたのは、部屋の向こうのテレビが見える/新聞の文字が読める/道の向こうの知り合いの顔が分かる、の3つです。コントラスト感度が 0.1 下がるごとに、新たに見えにくさを訴えるようになる割合は約 1.12 倍になっていました[2]。

顔が分かりにくい、小さな文字が読みにくい。これらは視力より先に、コントラストの問題として現れることがあります。

転倒との関係

高齢者の転倒経験者83人と非経験者83人を比較した研究では、細かい模様に対するコントラスト感度(18 cpd)が 0.15 log 単位下がると、転倒したことがあるオッズが約 1.4 倍になると報告されています[3]。段差や階段の縁が、背景と似た明るさだと見分けにくくなるためです。

周囲ができる配慮

コントラスト感度は鍛えて戻せません。環境の側で明暗差をつけると、見え方が変わります。設計の基準は公的に定められていて、誰でも参照できます。

文字と背景の明暗差をつける

Web アクセシビリティの国際規格 WCAG 2.2 の達成基準 1.4.3 は、本文の文字と背景に 4.5:1 以上(大きな文字は 3:1 以上)のコントラスト比を求めています。この 4.5:1 という数字は、加齢に伴うコントラスト感度の低下を補うために選ばれたと規格の解説に明記されています[4]。薄いグレーの文字は、若い人の画面では読めても、読めない人がいます。

段差の縁を見分けられるようにする

バリアフリー法施行令は、不特定多数が利用する建築物の階段について「段が識別しやすいものであること」を基準として定めています。踏面の端部(段鼻)とその周囲とで、明度・色相・彩度に差をつけます[5]。家庭でも、階段の縁にコントラストの高いテープを貼るだけで段の位置が分かりやすくなります。

日本語の表示には JIS の指針がある

日本には高齢者・障害者配慮設計指針として、視覚表示物の年代別の輝度コントラストの求め方(JIS S 0031:2013)と、日本語文字の最小可読文字サイズの推定方法(JIS S 0032:2003)が定められています[6]。案内表示や配布資料を作るときの根拠として使えます。

相手が読めていない、気づいていない。そのとき注意力や関心の問題にする前に、そこに十分な明暗差があるか見てください。

出典

  1. Owsley, C. (2011). Aging and vision. Vision Research, 51(13), 1610-1622. PubMed
  2. Xu, S. et al. (2026). A Clinically Relevant Threshold of Impaired Contrast Sensitivity Among Older US Adults. JAMA Ophthalmology. doi:10.1001/jamaophthalmol.2026.1570 全文
  3. Visual risk factors for falls in older adults: a case-control study. BMC Geriatrics (2022), 22:134. 全文
  4. W3C. Understanding SC 1.4.3: Contrast (Minimum) (WCAG 2.2). W3C
  5. 国土交通省「建築物移動等円滑化基準チェックリスト」階段(バリアフリー法施行令第12条)。 PDF
  6. JIS S 0031:2013 高齢者・障害者配慮設計指針―視覚表示物―色光の年代別輝度コントラストの求め方 / JIS S 0032:2003 同―日本語文字の最小可読文字サイズ推定方法

このテストについて

コントラスト感度関数(CSF)とは

コントラスト感度関数(Contrast Sensitivity Function)は、人間の視覚が空間周波数ごとにどれだけ微細な明暗差を検出できるかを表す関数です。 1968年にCampbell & Robsonが正弦波格子を用いた測定手法を確立して以来、視機能評価の重要な指標として臨床・研究の両方で広く用いられています。

一般的なCSFはバンドパス型(帯域通過型)の形状を示し、2〜4 cpd(cycles per degree)付近でピークに達します。低周波数では側方抑制により感度が低下し、高周波数では光学的・神経的な限界により急峻に低下します。

測定手法

本テストでは、視覚心理物理学で確立された以下の手法を組み合わせています:

臨床テストとの関係

臨床ではCSV-1000(VectorVision)やPelli-Robsonチャートがコントラスト感度の標準検査として使用されています。 本テストはこれらと同じ心理物理学的原理に基づいていますが、画面の輝度・コントラスト・視距離が制御されていないため、絶対値は臨床検査と一致しません。 あくまで視覚特性の個人差や傾向を体験的に理解するためのツールです。

⚠ 本テストはWebブラウザ上で実行されるため、画面の輝度・コントラスト・視距離等が制御されていません。臨床的な視機能評価の代替にはなりません。視覚に不安がある場合は眼科を受診してください。

参考文献

  1. Campbell, F.W. & Robson, J.G. (1968). Application of Fourier analysis to the visibility of gratings. Journal of Physiology, 197(3), 551-566.
  2. Pelli, D.G. & Bex, P. (2013). Measuring contrast sensitivity. Vision Research, 90, 10-14.
  3. Levitt, H. (1971). Transformed up-down methods in psychoacoustics. JASA, 49(2B), 467-477.
  4. VectorVision CSV-1000 — Normal Values for Photopic and Mesopic Contrast Sensitivity.
  5. Bach, M. et al. (2017). TuebingenCSTest — a useful method to assess the contrast sensitivity function. Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology, PMC5480558.

他の体験ツール

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コントラストの次は、色とロービジョン。見え方の違いを画像やカメラで体験できます。

Illusion Lab — 錯視ラボ

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